仙台市は14日、10歳未満の男児を含む男女8人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市によると、感染を確認した8人のうち2人は同市泉区の「いずみ保育園」の50代女性職員と園児1人。同園ではすでに保育士ら4人の感染が判明しており、市はクラスター(感染者集団)が発生したと断定した。市は感染の拡大を受け、15、16日に予定していた市立の小中学校の入学式、始業式を5月7日以降に延期することを明らかにした。
いずみ保育園と同市泉区の英会話教室「ASTER向陽台校」では、7日に感染が確認された外国籍の20代女性が講師を担当する英会話教室が行われていた。この日は英会話教室で受講した小学生1人の感染も確認。この教室でも、これまで児童4人の感染が判明している。
一方、郡和子市長は14日夜、記者会見を開き、市立の小中学校の入学式と始業式の延期について「クラスターが複数発生したということを重く受け止める。専門家の意見を聞くなどして判断した」と説明。ただ、延期の期間中も臨時登校日を設け、感染症対策を実施した上で教科書の配布などを行うとした。
直前で延期を決定したことについて郡市長は「混乱を招き、申し訳ない。責任はこのような判断をした私にある」と陳謝した。