何をやっても、政治的パフォーマンスとしか見えないところが、この人の人徳のなさだ。
連日、マスクで会見の小池百合子都知事について『週刊新潮』(4月16日号)が彼女の魂胆はミエミエだと手厳しく批判。
〈「リーダーシップを発揮したかのように演出して支持率をアップさせ、夏の都知事選に勝利する。それが彼女にとって最大の目的です。都民はコロナ問題でナーバスになっているので、締めつけを強めれば強めるほど支持が集まる。いまは東京のロックダウンはしないと言っていますが、状況を見て、いつ首都ロックダウンを口にしてもおかしくない」〉(政治部デスク)
〈「小池知事は何より世論の吹かせる風に敏感」〉(都政担当記者)
国との対立構造をつくり出す手口はあざとい。
コロナ関連、今週も『新潮』は充実している。大特集「『緊急事態宣言』を生きる」14ページ。
特にトップの特集「1カ月? 2年!『コロナ地獄』の我慢はいつまで!?」、悲観論、楽観論をきちんと整理して参考になる。
一方、『週刊文春』(4月16日号)トップは今週も、自殺した財務省職員関連。それよりは「慶応病院『集団感染』を招いた研修医40人『10時間打ち上げ』流出した『キス写真』」をトップに持っていくべきだろう。
都知事が外出自粛要請をした翌日の3月26日夜、慶応病院の研修医40人が、居酒屋やカラオケで夜を徹してどんちゃん騒ぎ。あげくPCR検査で8人が陽性と判明。
〈九十九人の研修医を十四日間の自宅待機〉〈「研修医と濃厚接触した百人ほどの医師も十四日間の自宅待機」〉(慶応病院関係者)。
こういうバカ者には厳しい処分が必要。それにしても婦女暴行事件の頻発とか、最近の慶応、問題が多すぎる。
『週刊現代』(4/11・18)がコロナで17ページの大特集。期待したが、全体的に取材が甘いし、ワンテンポ遅れている。
(月刊『Hanada』編集長)