鳥取市長、3月下旬に感染者接触の外国人と面会

 鳥取県で10日に初の新型コロナウイルス感染者が確認されたことを受け、感染した60代の無職の男性が暮らす鳥取市の深沢義彦市長は11日、記者会見し、男性が米国やイタリアから来日した外国人グループを3月下旬に接待し、深沢氏自身もメンバーと3月24日に面会、歓迎会の冒頭のあいさつ部分に参加していたことを明らかにした。

 グループは10カ国の17人。鳥取砂丘そばにある市立の「砂の美術館」で今月18日から開催予定だった砂像の展示会に参加する彫刻家だった。世界的に感染が拡大する中、外国から来た彫刻家も交えた展示会を断行しようとしたことについて深沢氏は「間違った判断だとは思っていない」と述べた。展示会は県内初の感染者が確認された10日、5月7日以降に延期された。

 市によると、男性の感染経路は不明のまま。深沢氏の体調に問題はないという。

会員限定記事会員サービス詳細