7都府県を対象とした緊急事態宣言が発令されたのを受け、鳥取県でも8日、多くの観光施設が休館した。県内では感染者が確認されていないが、観光地はどこも人影がまばらだ。
妖怪のブロンズ像が177体が並ぶ同県境港市の観光スポット「水木しげるロード」。普段なら平日でも多くの観光客でにぎわうが、人通りは少ない。営業時間を短縮する店も。妖怪像には感染予防のため「手を触れないでください」との札が掲げられた。
土産品店の女性店員は「こんなに観光客が減るのは初めて。これからが書き入れ時なのに」と肩を落とした。
ロード東端の水木しげる記念館は、8日から5月6日まで臨時休館になった。休館を知らずに訪れる観光客の姿もあったが、同館の庄司行男館長は「密閉、密集、密接の『3つの密』を避けるために休館を決めた。早く終息して安心してきてもらえるようになれば」と話す。
鳥取市の鳥取砂丘も閑散とした状況。鳥取砂丘ビジターセンターの担当者は、「3月末から目に見えて観光客が減っている」と話した。