エリザベス英女王のテレビ演説全文「良き日は戻ってくる」

 エリザベス英女王の演説全文は以下の通り。

 困難さが増す折、国民の皆さんに話します。私たちの国の暮らしは混乱しています。混乱は、ある人たちに深い悲しみを、多くの人々に経済的な苦境を、そして私たち全員に日々の暮らしの激変をもたらしています。

 NHS(国民保健サービス)の最前線で働く全ての人たちに、ケースワーカーや不可欠な役割を実行している全ての人々に感謝します。私心なく、私たち国民全員を支えるために家の外で日々の任務を続けている人たちです。私は、あなた方の仕事が感謝されていること、あなた方の毎時間の懸命な働きが私たちをより平時に戻るよう近づけてくれていると、国民が私と同じように思っていると確信しています。

 また、自宅にとどまっている人たちにも感謝します。そうすることで、多くの傷つきやすく控えめな家族を、すでに起きてしまった大切な人を失う悲しみから守ることにつながっています。私たちが共にこの病気に立ち向かい、そして、私たちが強い決意を持ち団結し続けていれば、この(新型コロナウイルスによる)病気を克服するだろうということをお伝えし、皆さんに安心してもらいたいのです。

 数年後に国民の皆さんがこの困難にどう対応したかについて誇りを持てることを望みます。そして、私たちの子孫は、英国の私たちの世代がどんなに強かったかと話すでしょう。自己規律と、静かで良質なユーモアに彩られた決意、仲間を思いやる気持ちという性質は今も英国を特徴づけています。私たちが何者かという誇りは、過去のものではなく、私たちの現在と将来を決定づけるのです。

 英国民が団結し、医療従事者や生活の維持に不可欠な労働者たちをたたえた瞬間は、英国の精神の表れとして記憶され、その象徴は子供たちによって描かれた虹となるでしょう。

 英連邦と世界のあらゆる場所で、団結して他者を助ける、食料の包みや薬を届けたり、お隣の人の体調を確認したり、救済の努力を助けるために事業を転換したりといった、心温まる物語を私たちは目撃しました。

 自らを隔離することは時につらいことですが、信仰を持つ人も、そうでない人も、祈りや瞑想(めいそう)の中で、自己隔離が(感染拡大を)遅らせ、休止させる機会を提供することに気づくでしょう。

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