経済インサイド

鳴かず飛ばずのオンライン診療 新型コロナでにわかに注目

さらに、新型コロナの感染拡大で、医療機関への一極集中に伴う2次感染のリスクを避ける目的でも、オンライン診療が役に立つ。

AGREE(アグリー、茨城県つくば市)は、医師と24時間相談できるアプリ「LEBER(リーバー)」を開発した。通常は有料だが、4月10日まではコロナウイルスに関する相談に限り無料で利用できる。

アプリをダウンロード後、スマホの画面を通して、チャットボット形式で問診を受ける。2月12~29日に新型コロナ関連で279件の医療相談を受け、約66%の利用者が「相談をして不安が減った」という。

経済産業省は3月31日まで、新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策の一環として、無料の健康相談窓口を設置。メドピア(東京都中央区)子会社のMediplat(メディプラット、同区)と無料通話アプリのLINE(ライン)子会社のラインヘルスケア(東京都新宿区)を窓口に採用した。

対面診療を補完するツールとして、医療関係者からの信頼を得てきたオンライン診療。現場の医師不足の問題もある。今後は、医療サービスの行き届かない地域に質の良い医療をどう届けるかという視点からも、可能性を探ってもらいたい。

(経済本部 松村信仁)

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