花田紀凱の週刊誌ウオッチング

〈764〉新型コロナの次はバッタ禍?

ケニアでバッタの群れをはらいのけようとする人々=1月17日(ロイター)
ケニアでバッタの群れをはらいのけようとする人々=1月17日(ロイター)

百田尚樹さんがおかんむりだという。

『週刊ポスト』(4・3)、石戸諭さん(ノンフィクションライター)による120分インタビューのタイトルが「百田尚樹『安倍さんには失望したわ』」。

百田さん、ツイッターで〈今日、発売の「週刊ポスト」の見出しがひどい!〉と怒っている。

たしかにインタビューの中で百田さんはこう語っている。

〈安倍さんは今のところ、私が見る限りベストに近い総理です。これ以上の政治家は今の日本では見あたらないでしょう〉、そう前置きして〈その安倍総理でもこのくらいの対応しかできないのか、という失望がありました〉

が、まぁ、こういうタイトルをつけたくなる編集長の気持ちもわかる。

『ポスト』のトップ「新型コロナ問題で判明した『病院崩壊』のリアル 『通院』、それは死のリスク」。狙いはいいが、やや取材不足。

その小学館で感染者が出たという。まさに他人事(ひとごと)ではない。

先週の『週刊文春』(3月26日号)。この出版大不況のなかで、なにはともあれ「完売」はめでたい。

当然ながら今週号(4月2日号)は第2弾。相澤冬樹さん(大阪日日新聞記者、元NHK司法キャップ)による「森友財務省担当上司の『告白』 『8億円値引きに問題がある』」。

第1弾ほどのインパクトはない。

今回の件、結局、同時に掲載された識者6人の「赤木さん『遺書』私はこう読んだ」のなかで、国際政治学者の三浦瑠麗さんが言っているように〈検察が不起訴にしたわけですから、法治国家において、これ以上の法的責任を問うことはできません〉に尽きる。

『ニューズウィーク日本版』(3・31)では楊海英さん(静岡大学教授)がコラムで、「泣き面の中国をバッタが襲う日」。

アフリカ東部で大量発生(その総数3600億~4000億匹)し、あらゆる農作物と牧草を食い尽くすサバクトビバッタが、〈間もなく中国国境を侵犯する勢い〉だという。

〈まさに「泣き面にバッタ」〉だ。  (月刊『Hanada』編集長)

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