財政支出でも事業規模でも過去最大 緊急経済対策

参院予算委員会で答弁を行う西村康稔経済再生担当相・社会保障改革担当相=25日午後、国会・参院第1委員会室(春名中撮影)
参院予算委員会で答弁を行う西村康稔経済再生担当相・社会保障改革担当相=25日午後、国会・参院第1委員会室(春名中撮影)

 西村康稔経済再生担当相は28日夜の記者会見で、安倍晋三首相がリーマン・ショック時を上回る過去最大の経済対策を取りまとめる方針を示したことに関し、「財政支出も、対策の(事業)規模も、あのとき講じたものを上回るものと現時点では理解している」と述べた。リーマン後の平成21年4月に政府がまとめた経済対策は、国の財政支出が15兆4千億円程度、民間支出を合わせた事業規模が56兆8千億円程度だった。

 西村氏は「関係省庁と調整し、総理の指示に応えられるだけの経済対策をまとめていきたい」と語った。

 柱となる給付金の支給については「今回の(新型コロナウイルスの感染拡大の)影響を受けた人にきちんと支援を行おうというのが第1段階だ」とした。対象や金額などの具体的な制度設計は今後進めるとした上で「細かいことで時間がかかっては迅速な給付はできないので、そうしたことも頭に置く」と話した。

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