代表選考会、一転中止 競泳の日本選手権

 日本水連は25日、東京アクアティクスセンターで4月2~7日に開催する予定だった競泳の日本選手権を中止することを決めた。東京五輪の延期決定を受けて午後5時から開いた常務理事会で五輪代表選考会を兼ねて開催する方針を確認したが、東京都の小池百合子知事が夜の緊急記者会見で新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出を避けるよう要請したことから、一転中止となった。

 昨年の世界選手権で男子個人メドレー2種目を制して五輪代表に決まっていた瀬戸大也(ANA)の代表権の扱いなど、五輪代表選考方法については今後、改めて協議する。日本水連の坂元要専務理事は「安全に開催できないと考え、やむなく中止する。選手にも申し訳ない」と語った。

 常務理事会では、選手や指導者の開催への要望が強かったことから、コロナ対策を徹底した上で、予定通り行うとした。大会期間を短縮し、無観客で実施する計画だったが、東京都が「感染爆発を防ぐ重大局面」と警告する中、関係者を含めると1千人を超える規模の屋内イベントは適切でないと判断した。

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