太陽の塔「世界遺産への第一歩」「未来輝かせて」

 太陽の塔は万博閉幕から数年後、維持費などの問題で取り壊される計画が浮上。高校生になっていた藤井さんは、「僕らの夢を壊さないで」と訴える手紙を日本万国博覧会協会に投書した。

 署名活動など、撤去反対の機運が高まった結果、塔は保存されることが決定。その喜びは今も忘れられないといい、「これからも人々の心の支えとなり、夢や希望の象徴として輝き続けてほしい」と願う。

■世界遺産登録に期待

 有形文化財登録を「万博のシンボルとして半世紀もの間、地元の人に愛されてきた証し」と話すのは、「万博博士」として知られる大阪府池田市の白井達郎さん(65)だ。1万点以上の万博グッズを収集するコレクターで、今も週に1度は太陽の塔を訪れている。

 2025年大阪・関西万博の開催が決まった平成30年、大阪府知事だった松井一郎・大阪市長は、太陽の塔の世界遺産登録を目指す考えを示していた。白井さんも「国の登録有形文化財としてお墨付きを得た今、次は世界遺産登録という新たな夢が広がる」と期待する。

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