IOCがアジアNOCと電話会議 五輪予定通り開催を再確認

山下泰裕JOC会長=11日、ギリシャ・オリンピア(古厩正樹撮影)
山下泰裕JOC会長=11日、ギリシャ・オリンピア(古厩正樹撮影)

 【ロンドン=板東和正】国際オリンピック委員会(IOC)は19日、新型コロナウイルスの感染拡大による東京五輪開催への懸念の高まりを受け、日本オリンピック委員会(JOC)などアジア各国の国内オリンピック委員会(NOC)と電話会議を行い、東京五輪の7月24日開幕の方針を再確認した。

 日本からはJOCの山下泰裕会長らが出席した。終了後に東京都内で取材に応じた山下会長は、ホスト国として「アスリートが安心安全な形で五輪に参加できるよう、全力を尽くす」などと発言したことを明らかにした。

 五輪の通常開催への不安の声が高まる中、山下会長は「今できることに最善を尽くすしかない」と強調した。

 IOCは18日、五輪予選の中止や延期が相次いでいる状況を受け、各国・地域の選手代表220人と電話会議を実施し、予選方式の見直しや代表選考の公平性などについて、意見交換した。

 ただ、各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)の幹部らからは、「延期」すべきだとの意見が相次いでいる。

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