浪速風

想像力を被災地に

大阪・梅田あたり、あるいは郊外のショッピングセンターを歩いていると、この国は不安を抱えつつも一応は豊かさを保っているのだと感じる。しかし、東日本大震災の発生から9年となる今も、ふるさとに帰ることのできない家族、生活の立て直しが思うように進まない人々、原発の廃炉に懸命に取り組む作業員たちがいるのも事実だ

▶復興の前進や停滞は、精緻な情報インフラのおかげで把握できる。ただ、そんなデータを追うだけにとどまらず、一歩進めて想像力を働かせてみてください。被災地の生活、原発が引きずる危機は決して、他の地域と隔絶したものではないことを感じられるはず 

▶新型コロナウイルス感染拡大の影響で政府主催の追悼式が取りやめになった。リスクと不安は高まっている。しかし、想像力は何ものにもとらわれない。小欄の同僚記者たちが伝える言葉、光景を足がかりに、被災した人たちに心を寄せていただきたい。