マスク転売の静岡県議に苦情740件、議会は辞職勧告も

大量のマスクの高額販売について釈明会見する諸田洋之・静岡県議=6日午前、静岡県庁(田中万紀撮影)
大量のマスクの高額販売について釈明会見する諸田洋之・静岡県議=6日午前、静岡県庁(田中万紀撮影)

 新型コロナウイルスの影響で品薄が続くマスクをネットオークションに大量出品して約888万円を売り上げていた諸田洋之県議(53)=無所属=に対し、県議会事務局には9日から10日にかけて県内外から出品を問題視したり、責任を取るよう求める電話や抗議が約740件届いたことが分かった。県議会の各会派からは議員辞職を求める声が大きくなっている。

 諸田県議は9日の釈明会見で、経営する会社の社長職は退くものの、議員辞職はしないと明言した。これに対し、ベテラン県議は「県議として道義的責任があるというのなら、自ら辞職するのが筋。仮にこのまま辞職しなければ、いずれどこかの会派から辞職勧告をという声が上がってくるだろう」と苦言を呈した。

 16日には県議会各会派の代表者が集まる会議が予定されている。それまでに諸田県議が辞職の意思を示さなければ、辞職勧告が議題に上ることも考えられる。

 県議会事務局に届いた諸田議員への電話やメールは、関西弁や東北地方の言葉での電話も多く、「静岡県民はとんでもない」「県議会は何をしているのか」「あの県議を辞めさせられないのか」など、ほぼ全てが苦情や批判で占められた。5回線ある同事務局の電話は鳴りっぱなしで、一時は業務に支障が出るほどだったという。