監禁か療養か…現代版「座敷牢」めぐる事件、12日に判決

 また、小学6年冬に不登校になるまでの愛里さんのビデオも流され、授業で元気よく手を挙げたり、人気アニメソングを歌ったりする姿も確認できた。被告人質問で検事が「(愛里さんを)障害がある子に仕立て上げようとしている」と迫ると、泰孝被告が言葉に詰まり、弁護人が制止する場面もあった。

「殺人に近い行為」

 「愛里の幸せを願って試行錯誤したが、独りよがりだった」。公判では両被告から反省の弁も漏れた。弁護側も「常識では理解しにくいが、精神障害の子を持つ両親がどうあるべきかが問われている」と理解を求める場面もあった。

 ただ検察側は、両被告の供述が捜査段階と公判で違う点を疑問視する。「小学6年でいじめられ不登校になった」との供述と、愛里さんの同級生の証言が食い違っているとも指摘し「弁解は信用できず反省は皆無」と批判。「殺人に近い犯行」としてそれぞれに懲役13年を求刑した。弁護側は療養行為だったと無罪を主張、裁判は結審した。

 判決は12日。かつて存在した「座敷牢」を彷彿(ほうふつ)させるプレハブ小屋での事件に、裁判所はどんな判断を下すのだろうか。