聖火採火式は無観客で実施 東京五輪

 【パリ支局】ギリシャ・オリンピック委員会は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同国オリンピアのヘラ神殿跡で12日に予定されている東京五輪の聖火採火式を無観客で行うと発表した。ギリシャ政府は8日、感染拡大を防ぐため、観客を伴うスポーツ行事を2週間禁止していた。

 大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は9日、東京都内で取材に応じ、日本側は当初の約50人から35人程度にギリシャ入りの人数を減らすと明らかにした。「聖火リレーの一連の行事は大会に通じる極めて重要なイベント。予定通り行われることは心強く、ギリシャ側に感謝したい」と述べた。

 武藤氏によると、ギリシャ国内のリレーを経て19日にアテネ・パナシナイコ競技場で実施予定の聖火引き継ぎ式も無観客となる方向という。

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