プロ野球、CS短縮も示唆 Jリーグは五輪中の調整も現実味

 9日の会見で、Jリーグの村井満チェアマンの表情は苦渋に満ちていた。対策連絡会議では感染防止対策を求められたが、マスクや消毒液不足は深刻。試合数が多く、全会場でサーモグラフィーや体温計を設置するのは現実的ではない。

 観客の平均年齢は年々上昇傾向にある中で、高齢者の重症化リスクが高いことも悩みの種だ。昨季の調査で60歳以上は13・7%で、松本や新潟、甲府は約25%を占める。

 「ファン、サポーターの理解と協力を頂く部分が多々出る」と村井チェアマン。マスクの代替として、バンダナやマフラーを着用してもらったり、客席の間隔を広くしたりするなど環境整備に知恵を巡らせるが、再開に向けた態勢を整えるのは容易ではない。

 感染対策以外にも問題は山積する。Jリーグは4月第1週の再開で検討を進めるが、延期される試合はJ1でさらに2試合、J2では3試合になる。「平日開催で克服できるライン」という目算を超え、東京五輪期間を含めた日程調整も現実味を帯びてくる。

 予算規模の小さなクラブの経営危機に対し、補填(ほてん)や融資も必要になりそうだ。現状では、資金難で試合開催が危ぶまれる場合の融資制度(計10億円)がある。(五十嵐一)

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