新潟麻婆麺が多種多様に進化 ご当地ラーメン狙う盛り上がり

背脂麻婆麺

 スープや香辛料、具材の掛け合わせが進み、麻婆麺は、さらなる発展と盛り上がりを見せている。辛味噌麻婆麺、全とろ黒マーボー麺、旨辛麻婆担々麺、直がけ麻婆麺、しろみそ野菜の麻婆麺-。

 新潟市中央区の「麺や忍」は平成23年、燕背脂ラーメンと麻婆麺を合体した「背脂マーボー麺」を発案。丼の中央に据えられた赤い麻婆豆腐の周りを白い背脂が囲む。煮干しスープと背脂、そしてピリ辛麻婆が絶妙のコンビネーション。自家製の縮れ太麺の強い腰、ミル挽(ひ)きの山椒のしびれがたまらない。

 店長の山田忍さん(43)は「売り上げのほとんどが背脂マーボー麺です」と人気ぶりを話し、新潟五大ラーメンに昇格する日も近いと期待している。

火付け役

 新潟市内には麻婆麺を出す店が期間限定も合わせると20店舗以上あるという。ここ数年のブームの火付け役となったのが、「たまる屋」(新潟市中央区)だ。

 平成26年にオープンした当初から背脂マーボーメンを醤油ラーメン、味噌ラーメンと同列に並べて売り出した。同店は木綿豆腐を使用。背脂の深みと甘味が麻婆と山椒の辛味を優しく包み込む。チーズが入っているのも特徴で、コクがアクセントに加わる。

 「常連さんは汁を少し残してご飯を入れて食べています」と通の食べ方を紹介する同店店長。「麻婆麺は新潟に根付き、定番化した。地元に愛されるのは大前提ですが、県外の方が『新潟に来たら麻婆麺を食べる』というようになってくれれば」。

 「三宝亭」を運営する「三宝」(新潟市西区)は27年、東京に出店し、全とろ麻婆麺を売り出して首都圏にひそかなブームを呼んだ。

 三宝亭で初めて新潟麻婆麺に出合ったというラーメン評論家の大崎裕史さんは「新潟麻婆麺は、いわゆるラーメンに麻婆豆腐をかけたものとは違い、スープを少なくして麻婆あんを絡みやすくしてあるなど、ラーメンとして完成している。新しいジャンルとして全国に認知される可能性は十分にある」と太鼓判を押した。

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