陸海空自衛隊の元将官がシミュレーションを交えて台湾有事を想定、日本の安全保障はどうあるべきかを考察した。
中国は台湾を「核心的利益」として香港同様、一国二制度を標榜(ひょうぼう)しているが、台湾がそれを受け入れることはまずないだろう。とすると、いずれは武力行使に踏み切る可能性がある。台湾を支配下に入れれば、中国海軍は第一列島線を越えて西太平洋に進出、アメリカと正面からぶつかることになる。
日本はどうすべきか。台湾との協力関係を強化し、「日米韓」から「日米台」の安全保障の枠組みを提示する。(ワニブックスPLUS新書・1000円+税)