熟練の投球術見せたヤクルトの石川

ヤクルト・石川雅規=神宮球場(長尾みなみ撮影)
ヤクルト・石川雅規=神宮球場(長尾みなみ撮影)

 ヤクルトが7日、ロッテと対戦した。

 調子が悪くても、試合を壊さないところが熟練の投球術。ヤクルト先発の石川が6安打3四球を許しながら4回を1失点。気温が10度を切る寒さでも持ち味の粘りを見せ、「安打を打たれたけど守備が守ってくれて最少失点に抑えられた」と振り返った。

 低めを中心にコーナーを突いた。一回に福田に先頭打者本塁打を許したが、その後は何度も得点圏に走者を置きながらホームは踏ませなかった。高津監督は「悪いなりに工夫しながら投げられた。あれが彼のスタイル」と評価した。

 ピンチの場面で老獪(ろうかい)さを見せた。一回1死一、三塁でマーティンを、三回1死一、三塁では清田をともに内野ゴロを打たせた。甘めのコースから落ちる球で誘い、注文通りの併殺打に仕留めた。

 現状のまま開幕を迎えれば、約2週間後に史上5人目となる40代での開幕投手を務める。「初めの試合はより一層、緊張感は出てくる。しっかりと自分の持っているものを出せるように準備する」。自身9度目の大役へ、着実に進んでいく。(小川寛太)

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