東京五輪内定のセーリング南里研二選手、三重県庁で健闘誓う

鈴木英敬知事(左)に東京五輪と三重とこわか国体での健闘を誓う南里研二選手=三重県庁
鈴木英敬知事(左)に東京五輪と三重とこわか国体での健闘を誓う南里研二選手=三重県庁

 2020東京五輪代表が内定したセーリング競技男子レーザー級、南里研二選手(27)=百五銀行=が、三重県庁で鈴木英敬知事に内定を報告し、五輪と令和3年の三重とこわか国体での活躍を誓った。

 南里選手は佐賀市出身で小学3年からセーリングを始め、佐賀県立唐津西高校時代に多数の国内外の大会に出場し活躍。ロンドン五輪、リオデジャネイロ五輪前には日本人1位となったが、五輪出場枠がとれなかった。

 今年2月16日に終了したオーストラリア・メルボルンでの世界選手権で63位に入り、日本セーリング連盟が定めた基準をクリアして東京五輪日本代表選手に初めて内定。日本選手の同種目での五輪出場は、2008年の北京大会以来3大会ぶりとなった。

 レーザー級は一人乗りの小型艇(長さ4・23メートル)を操る競技。南里選手は身長190センチ、体重81キロの体格を生かし、強風を利用して速度を出すことが得意。逆に風が弱く、凪(なぎ)のときには体重の軽い選手が有利で、今後は弱風でもスピードが出せるよう修練しているという。

 県では三重とこわか大会での好成績確保のため、平成27年から県体育協会のスポーツ指導員として南里選手を招聘(しょうへい)。30年から百五銀行が企業の社会貢献事業の一環としてトップアスリート採用し、津市を拠点に同市のヨットハーバーなどで訓練を積んでいる。

 南里選手は「ロンドン、リオに出場できず悔しい思いをしたので、東京五輪出場が内定し、うれしい。出場する限りは入賞するとともに、三重とこわか国体でも好成績を目指す」と誓った。

 三重関係では同じく百五銀行の柔道男子100キロ超級の原沢久喜選手(27)が東京五輪出場を決めているだけに鈴木知事は「三重にある百五銀行から2人の選手が東京五輪に出場するとあり、うれしい。大会ではぜひ頑張ってください」と激励していた。

会員限定記事会員サービス詳細