「天空の城」として知られる兵庫県朝来(あさご)市の国史跡「竹田城跡」で春の観光シーズン到来を告げる「山開き」が行われた。
竹田城跡は冬の閉山期から、3~5月(午前8時~午後6時)は春シーズンを迎え、これから周辺の山々のサクラが楽しめる。
山開きの式典は三の丸に通じる石段で行われ、姫役と武将役の市職員らが「祝 竹田城跡『山開き』」の横断幕を掲げて出迎え、三の丸では地元グループの「和田山虎臥陣太鼓」が歓迎の太鼓を打ち鳴らした。
来場者は記念品を受け取ると、さっそく標高約350メートルの城跡から周辺の眺望を楽しんだ。同市によるとこの日はマスク姿の来場者が目立った。また、1日に予定されていた同県丹波篠山市の「丹波篠山ABCマラソン」が新型コロナウイルスの影響で中止となったことで、参加予定だった同県姫路市のランナーグループが竹田城跡まで約70キロを走って訪れたという。
朝来市は料金所に消毒液を配置するほか、来場者にはマスク着用を呼びかける。
観覧料は500円(中学生以下は無料)。サクラの開花に合わせて3月28日~4月12日は夜間のライトアップを予定している。問い合わせは情報館「天空の城」(079・674・2120)。