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闇夜に浮かび上がる煙突や複雑に入り組んだ配管パイプ-。都市の臨海部などにある工場の明かりで浮かび上がる「工場夜景」を観光資源として活用する自治体が増えている。「全国工場夜景サミット」に参加する都市は年々増加し、いまでは11自治体に。「SF映画」のような景色に魅了されるファンは多く、工場夜景を鑑賞するツアーも各地で開催、「夜観光」の代名詞として定着しつつある。(小川恵理子)
プロの撮影指導も
「一眼レフ(カメラ)の手ぶれ防止には三脚がおすすめ。スマートフォンは暗い場所(の撮影)が苦手なので、日没前から日没後にかけて撮影してみてください」
2月初旬、堺市や隣接する大阪府高石市で開催された工場夜景鑑賞のバスツアー。プロの写真家から撮影指導が受けられるとの触れ込みで、一眼レフやスマホを構えた工場夜景ファン40人が、講師を務めた写真家、小林哲朗さんのアドバイスに熱心に耳を傾けた。
ツアーは、全国工場夜景サミットが堺市で開かれた記念に開催。お目当ては、同市と高石市、同泉大津市にまたがる「堺泉北(さかいせんぼく)臨海工業地帯」が作り出す工場夜景だ。
一帯は大阪ガスや三井化学、大阪国際石油精製(JXTG)などの大規模工場が並び、撮影スポットとしても人気を集める。