日本相撲協会は1日、無観客開催となった春場所に向け、新型コロナウイルス感染対策として報道陣にも異例の規制を要望した。2日からは各部屋での稽古場取材の自粛を要請。力士らとの接触を少なくする目的としながらも、後援会員や関係者らの出入りは各部屋に一任し、協会としては規制しないとした。
芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、通常は取材できる支度部屋の入室を禁止し、ミックスゾーンを設置する方向。報道陣にはマスクの着用を義務化し、会場入り前の検温を求めた。
土俵近くの記者席、たまり席などがあるエディオンアリーナ大阪1階での滞在は、カメラマンを含めて禁止の方針。報道陣は2階いす席で見るよう要望が出された。芝田山部長は「いかに力士が感染しないかということに気を付けないといけない」と説明した。協会側と報道陣は今後調整を続けるという。