兼高かおるさん「旅の資料館」閉館 来館者から惜しむ声 淡路島 - 産経ニュース

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兼高かおるさん「旅の資料館」閉館 来館者から惜しむ声 淡路島

兼高かおるさん「旅の資料館」閉館 来館者から惜しむ声 淡路島
兼高かおるさん「旅の資料館」閉館 来館者から惜しむ声 淡路島
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 兵庫県淡路市の観光施設「淡路ワールドパークONOKORO」にある「兼高かおる旅の資料館」が28日、閉館した。海外紀行のテレビ番組の案内役で昨年1月に90歳で死去した兼高かおるさんが収集した世界の工芸品や民俗資料など約1600点を所蔵。閉館は老朽化などが理由で、来館者から「とても残念」と惜しむ声が聞かれた。

 兼高さんがリポーターなどを務めたテレビ番組「兼高かおる世界の旅」は昭和34年から平成2年まで放送された。昭和60年にオープンした同館では、約150カ国を旅行して集めたヨーロッパの人形や中東の民族衣装、アフリカのゾウの足でできたテーブルなどを展示。神戸市出身の兼高さんは同館の名誉館長も務めていた。

 最終日は高齢の来館者の姿が目立ち、テレビ番組の映像や米ホワイトハウスでケネディ大統領と面会する着物姿の兼高さんのパネルなどを懐かしそうに見入っていた。

 広島県尾道市から夫婦で訪れた島田好国さん(78)は「戦後まだ日本が貧しかった時代、テレビ番組を見て世界にあこがれた」と振り返り、妻の偕子(ともこ)さん(70)も「彼女は自立した女性の先達。日本人に多大な影響を与えた」と話した。

 この日は午後3時から閉館セレモニーが予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止に。午後2時半、同施設の清水浩嗣支配人が「35年間ありがとうございました」とあいさつして閉館した。

 コレクションは兼高さん関連の団体に返還される。