浪速風

楽天は自分勝手なのか

大型ショッピングセンターは、売り上げの落ちたテナントに退去してもらい、新鮮味のあるブランド、話題の商品群に入れ替えることで魅力を保つという。テナント側には厳しい掟(おきて)だ。集客が見込める施設に店を構えたからといって安穏としていられない。それはネット空間も同じである

▶ショッピングモールサイト運営の楽天が、一定価格以上の商品で送料無料化を打ち出した。送料込みの分かりやすい表示にして売り上げ増を目指すという。しかし、一部の出店者が負担増になると強く反発。公正取引委員会が、弱い者いじめの可能性もあるとみて調査に乗り出す事態となった 

▶出店者を縛る掟の厳しさなどから最近、批判されることの多い楽天だが、売り物にしてきたのは地方の中小企業や商店など出店者の多様性。同じようなブランドで構成される各地の大型ショッピングセンターとは違う。その貴重な個性を保てるか。覚悟と知恵の見せ所だ。楽天も公取も。