「箸墓古墳と同時期」裏づけ 天理・ヒエ塚古墳、全長129メートルと推定 奈良

 天理市萱生(かよう)町の前方後円墳「ヒエ塚古墳」(3世紀後半)で、墳丘を縁取るように並べられた基底石が前方部の端から見つかり、同市教育委員会は21日、墳丘は全長129メートルと推定されると発表した。墳丘本体の調査は今回が初めてで、埴輪(はにわ)が存在しないことも確認。専門家は、国内最初の巨大前方後円墳、箸墓古墳(桜井市)と並行する時代の古墳である可能性が強まったとしている。

 ヒエ塚古墳は、古墳時代前期に全長200メートルを超える巨大前方後円墳4基が築かれたオオヤマト古墳群の北端に位置。全長は約130メートルと推定されていた。

 基底石は幅約50センチと大きく、墳丘には人頭大やこぶし大の石がふかれていた。墳丘外側で実施された過去の調査で埴輪は見つかっておらず、今回の調査で存在しないことがほぼ確実になったという。

 白石太一郎・近つ飛鳥博物館元館長によると、古墳時代前期の早い段階には、埴輪は巨大古墳でしか見られないといい、「箸墓古墳の並行期に存在したと想定できる意義は小さくない。大王に次ぐ有力者の墓だろう」と話している。現地説明会は新型コロナウイルス対策として実施しない。

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