世界最高齢が聖火ランナー 福岡の117歳女性候補に

田中カ子さん
田中カ子さん

 福岡市の老人ホームで暮らす117歳で世界最高齢の田中カ子さんが、東京五輪の聖火ランナーの候補に内定したことが22日、関係者への取材で分かった。5月12日に福岡市近郊の福岡県志免町を走る予定。田中さんが車いすに乗り、親族が押すことを検討している。

 ただ、当日までの体調などをみて判断するため、実際に出場できるかどうかは流動的な面が残る。

 田中さんは1903(明治36)年、福岡県の旧和白村(福岡市)生まれ。昨年3月、ギネスワールドレコーズ社から男女を通じ「存命中の世界最高齢」に認定された。今年1月2日に117歳の誕生日を迎え、老人ホームで開かれた誕生日を祝う会では大好きな炭坑節を踊った。

 昨年9月に長寿を祝うためにホームを訪れた福岡市の高島宗一郎市長と面会した際は、「死ぬ気はせん。そんなことは考えたことがない」と話していた。

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