明治安田生命J1リーグは21日、28年目のシーズンが開幕して、ShonanBMWスタジアム平塚で1試合が行われ、浦和が湘南に3-2で競り勝った。
昨季の14位から巻き返しを期す浦和が開幕戦を3ゴールで制した。決勝点の関根は「いいスタートを切れた」と喜んだ。
2-2の後半40分、速攻から試合を決めた。マルティノスが左サイドを抜け出すと、関根ら3人が逆サイドを疾走。パスを受けた関根は中央へドリブルを仕掛け、左足でネットを揺らした。
補強した即戦力は昨季J2得点王のレオナルドだけ。顔ぶれは大きく変わっていない。改革の柱は布陣を3バックから4バックにしたこと。昨季は左右のMFが守備ラインに吸収されて事実上の5バックとなり、前への推進力を欠いた。今季は前線に顔を出す選手が増えた。関根は「今季のいいところは出せた」と手応えを口にした。
肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が拡大する中、1万3071人が足を運んだスタンドではマスク姿が目立った。運営員もマスクを着けた。入場ゲートではアルコール消毒液を係員が観客の手に吹き付けた。「油断することなく続けていきたい」とJリーグの村井満チェアマン。異例の光景で新シーズンが幕を開けた。(奥山次郎)