名古屋「正論」懇話会 「トランプの本質を見誤るな」江崎道朗氏が講演

名古屋「正論」懇話会で講演する江崎道朗氏=20日午後、名古屋市中村区(鳥越瑞絵撮影)
名古屋「正論」懇話会で講演する江崎道朗氏=20日午後、名古屋市中村区(鳥越瑞絵撮影)

 名古屋「正論」懇話会の第45回講演会が20日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開かれ、評論家の江崎道朗(みちお)氏が「米中貿易戦争の行方~日本企業の備えは」と題して講演した。

 トランプ米大統領は、先の一般教書演説で「偉大な米国の復活」を強調したが、日本のメディアはこれを批判的に報じたと指摘。「米中貿易戦争で米国が優位なのは、米国の景気がいいからだ。わが国では、トランプの保護主義政策を批判的に捉えがちだが、彼の対中戦略は実に用意周到かつ効果的である」と分析した。

 さらに、昨年10月の消費税増税を引き合いに出し、「トランプは大規模減税を実施し、個人消費の拡大を図った。日本もこれにならうべきだった。日本企業にとって最大の備えとは、彼の世界戦略の本質を見誤らないことである」と重ねて強調した。

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