小泉環境相の「危機管理」与党も批判 新型肺炎会合欠席

 小泉進次郎環境相が政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を欠席し、地元後援会の新年会に出席していた問題で19日、与党からも危機管理の失態を批判する声が高まった。小泉氏は同日の衆院予算委員会で「指摘を真摯(しんし)に受け止めて反省している」と語ったが、「ポスト安倍」候補とも目された求心力に傷がついたといえる。

 小泉氏は同日の予算委で、16日の政府対策本部会合に出席せず、地元・神奈川県横須賀市で開かれた後援会の新年会に出席していたと説明した。18日の同委では、新年会への出席を指摘されても「おっしゃる通りだ」と述べるだけで、その後記者団に事実関係を問われても「国会で発言した通りだ」とはぐらかしていた。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は19日、記者団に「(対策本部と)同じ時間帯で(新年会を)やっているのは閣僚の責任放棄だ。進退につながりかねない」と非難した。国民民主党の玉木雄一郎代表も同日のラジオ番組で「信じられない。政権の危機管理能力、危機意識の低さを表している」と述べた。

 16日の政府対策本部会合は、その後に控えた専門家会議で不要不急の集まりを自粛するよう呼び掛けるなど国内感染拡大を食い止めるための対策が議論された重要な局面だった。

 その状況でも新年会に出席した判断には、与党からも批判が上がった。

 自民党の森山裕国対委員長は19日、記者団に「ウイルスがどう伝染していくかという極めて大事な時期だ。(本部会合には)閣僚自らが出席した方がいい」と苦言を呈した。

 公明党の高木陽介国対委員長も「閣僚として重要な会合にはしっかり取り組んでもらいたい。国民の不安を払拭していくのが政府最大の仕事だ」と批判した。

 自民党の中堅議員も「この時期に新年会に行くなんてセンスがなさすぎる」と突き放した。

 小泉氏をめぐっては、昨年9月、訪米先で「気候変動問題にセクシーに取り組む」と発言し物議を醸した。同12月には、小泉氏が独身時代に既婚女性とホテルに宿泊した際の代金が政治資金で支払われたと週刊誌が報じた際、「個人の事柄について話すことはない」と説明を避けている。

 普段は雄弁だが、自身に不都合なことになると口を閉ざしがちな小泉氏。「次期首相にふさわしい政治家」を問う世論調査では常にトップ3に入るほどの人気を誇るが、今回の欠席騒動は大きな欠陥を露呈したといえる。危機管理は政権運営の根幹を左右するが、自民党の閣僚経験者は「自身の危機管理ができていない」と落胆を隠さなかった。(奥原慎平)