相談窓口を24時間態勢に 新型肺炎で静岡県

 感染拡大が続く新型コロナウイルスの県内上陸を防ぐため、静岡県は17日、「新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置した。具体的な対策としては、現在は午後9時までとなっている「帰国者・接触者相談センター」の相談受付時間を、18日にも24時間態勢に拡充する。今のところ県内在住の感染者はいないが、鈴木宏幸・医療健康局長は「いつ県内で発生してもおかしくない。万全の態勢をとりたい」と危機感をあらわにしていた。

 厚生労働省は17日、これまで中国・湖北省などへの渡航歴や渡航者との接触歴を条件としていた相談者の基準を、「風邪の症状や37・5度以上の高熱が4日間以上続いている」などに緩和した。県によると、17日午後時点で同センターへの相談後に医療機関を受診した感染疑い者はいないものの、国の基準緩和によって18日以降の相談者は大きく増えることが想定される。

 また県は、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内の新型コロナウイルス感染者を、新たに5人受け入れたと公表した。これで17日時点の患者は計14人となり、全員が感染症指定医療機関に入院中だという。

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