東京五輪・パラ 輝け!ちばのアスリート

空手組手女子 植草歩(27) 「とことん極めたい」

 ただ、「元々は気持ちの弱い選手だったので、空手を何度もやめたいと思ったことはある」とも吐露。負けたら引退も考えていたという昨年のプレミアリーグ東京大会では「コートに向かうまでの間、後輩や教え子、全く見ず知らずの多くのファンの方から『頑張って』といわれたことが、絶対勝つんだと強く思わせてくれた」と話す。

 応援を力に変え、時には弱気になる自分に打ち克ちながら、ここまで歩んできた。「母国で行われる東京五輪で会場が武道の聖地、日本武道館。最高の条件が整っている。最高の準備をして、金メダルを獲得したい」と力強く言い切る。

 選手としての集大成となる東京五輪。最高の結果を残すため、多くの声援を力に変え、日々の練習に取り組んでいる。(永田岳彦)

 うえくさ・あゆみ

 平成4年、千葉県八街市出身。柏日体(現日本体育大柏)高、帝京大卒。JAL所属。平成27~30年に全日本選手権空手個人組手女子で4連覇。令和元年9月に空手のプレミアリーグ東京大会組手女子68キロ超級優勝。1メートル68センチ。東京五輪は同61キロ超級での出場を目指している。

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