加藤勝信厚生労働相は16日のNHK番組で、新型コロナウイルスの感染が拡大しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、乗客らの検査により、新たに70人の感染が確認されたと明らかにした。感染者は計355人になった。
クルーズ船の他にも国内で感染者が増えている現状を踏まえ、加藤氏は「今後拡大していく可能性を前提にしながら体制をつくりたい」と述べ、検査や医療体制を強化する考えを示した。
厚労省によると、新たに感染の判明した70人のうち、38人が発熱やせきなど症状がなかった。これまでにクルーズ船では延べ1219人を検査した。
クルーズ船では70歳以上の高齢者から検査を実施し、結果が陰性で健康状態に問題がない人は、健康観察期間が終わる19日から順次下船してもらう方針。