競泳のコナミオープン第1日は15日行われ、男子400メートル個人メドレーで萩野公介(ブリヂストン)は4位だった。
五輪切符のかかる4月の日本選手権前最後の大会で、萩野がもがいている。リオデジャネイロ五輪で頂点に立った400メートル個人メドレーで4位。自身の持つ日本記録から14秒37も遅れ、「(試合に)臨む前に少し怖くなってしまった。悔しいし情けない」とうつむいた。
悪いイメージを払拭できなかった。昨大会は同種目予選で自己ベストから17秒以上遅れ、決勝を棄権。そのまま約3カ月、休養に入ることになった。決勝では予選から約1秒タイムを上げたのが精いっぱい。試合直後はうつろな表情で取材エリアを一度素通りした。
同種目はすでに瀬戸が代表に内定。五輪切符は残り1枚しかないが、現状では4分15秒24の派遣標準記録突破すら危うい。日本選手権での出場も「まだわからない」と歯切れが悪かった。
16日には200メートル個人メドレーに出場する。萩野は「1年前と違って今は何をすればいいか分かっている。まずは200メートルでやるだけ」と懸命に前を向いた。(川峯千尋)