浪速風

6%の熱意で乗り切れるか

日本企業に「熱意あふれる社員」は6%しかいない-。米国の調査機関がまとめたデータに経営者らが少しざわついた。139カ国中132位。調査は2017年と少し古いが、先週開かれた関西財界セミナーで議論の材料として示された。データを否定するような声は上がらず、それぞれに思い当たる節があったようだ

▶参加者からは「6%しかいない、ではなく、6%しか出現しない」と教育や人事制度に問題が潜んでいるとの指摘が。また、すでにある熱意でさえ、休みを増やすことに主眼を置いたような「制度先行の働き方改革」でそがれてしまうと危惧する声も

▶企業間の国際競争は厳しく、日本製鉄が呉製鉄所の閉鎖など大規模なリストラを決めた。明日はわが身と考える経営者もいるだろう。6%の熱意で乗り切れるか心許ないところだが、残り94%の中に昔は「やればできる子」だった人は多いのでは。その気にさせるのが経営者の仕事だ。