プロ野球南海(現ソフトバンク)で戦後初の三冠王を獲得して捕手兼任監督を務め、ヤクルト、阪神、楽天でも指揮を執り3度の日本一に輝いた野村克也さんの急逝から一夜明けた12日、東京五輪で金メダル獲得を目指す日本代表の稲葉篤紀監督らが世田谷区の自宅を弔問した。本葬儀は3月16日に東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で営まれることが発表された。関係者は正午から一般会葬者は午後2時から参列できる。喪主は息子の克則(かつのり)氏。
宮崎市でのオリックスのキャンプ視察を終えて東京へ直行した稲葉監督は恩師と対面し「感謝の気持ちしかない。オリンピックの年なので、見守ってくださいと言いました」と話した。
ヤクルトの高津臣吾監督は沖縄県浦添市でのキャンプを午前中で切り上げ、小川淳司ゼネラルマネジャー(GM)、池山隆寛2軍監督らと駆け付けた。野村さんはヤクルト時代のユニホームを着て眠っており「改めてよく似合っているなと思った。必ず見ていてくださる。恥ずかしくない戦いがしたい」と必勝を誓った。