区は、役所の窓口の省力化や区民の利便性を高めるため、利用者が役所を訪問せずに行政サービスを受けられる仕組みの構築を目指してきた。法改正によってオンライン上の本人確認が可能になった2年前から検討を本格化。職員の業務負担を増やさずにサービスを提供できる目途がついたことから、導入に踏み切ったのだという。
区は、こうした申請サービスに加え、道路や橋、公園などで破損、落書きなどを発見した場合の情報提供も受け付ける。時期は未定だが、粗大ごみの申し込みや子育て支援への活用など、今後、ラインを通した行政サービスの対象範囲の拡大も検討している。
区の担当者は「わざわざ窓口に足を運ばず、自宅や外出先などで気軽に書類を受け取れる。ぜひ活用してほしい」と語った。オンライン申請は2月に部分的な実証実験を行い、4月から全面的にスタートする。