習近平体制の限界か。
中国全土と世界20カ国以上に拡散した新型コロナウイルスは、中国共産党一党支配は本質的に人間を幸せにしない、中国は国際社会における信頼に足るリーダー国ではあり得ないと世界の人々の心の奥深くに改めて刻み込んだのではないか。その認識は国際政治の潮流に大きな変化をもたらさずにはおかないだろう。
この局面で、わが国の与野党双方が重要な課題を突きつけられている。外交・安全保障に直接の責任を負う政府および与党は、新型ウイルス問題がえぐり出した一種絶望的な体質の中国共産党に対する21世紀の日本の大戦略を描いてみせなければならない。また、国民の命を守るために緊急事態条項を設けるべく、憲法改正を急がなければならない。