浪速風

鬼よりウイルスよりも怖いもの

青鬼に扮し笑顔で登場した(左から)DeNA・ロペス、ソト、オースティン=沖縄・宜野湾市(斎藤浩一撮影)
青鬼に扮し笑顔で登場した(左から)DeNA・ロペス、ソト、オースティン=沖縄・宜野湾市(斎藤浩一撮影)

少し前のこと、女子高生が「いや~、鬼ヤバイわ、それ」と話していて、ついニンマリした。すごくヤバイ(とても都合が悪い)という意味だろうと想像できたからだ。はやりの若者言葉かというと、あながちそうともいえない。鬼には悪い・怖いのほか「強い」という意味もある

▶今日は節分。帰宅後に家族で「鬼は外、福は内」と豆まきをする人も多いのではなかろうか。「鬼は内」というところもあるが、かつては鬼やらいと呼んだことでもわかるように鬼は追いやるものだった。邪気の象徴であり、立春を前に「魔滅」に通じる豆をまけば退散させられると信じられた 

▶当然、目に見えないウイルスが蔓延(まんえん)する伝染病も鬼の一つであった。次々と人が病に倒れていくさまは、魔力としか思えなかっただろう。でも今は科学がある。電子顕微鏡を使えばウイルスも見えるし、正体がわかれば怖ろしさは半減する。本当に怖いのは人が作り出すデマである。