浪速風

メジャー「一人一殺禁止」の悪法輸入は勘弁を

「遠山・葛西スペシャル」をご存じだろうか。阪神ファンには覚えておいてほしい言葉の一つである。野村克也監督が発案した継投策のこと。左投げの遠山奨志投手が左打者を仕留めた後に一塁手となり、右打者を右下手投げの葛西稔投手が受け持つ。その後、左打者に対して再び遠山がマウンドに上がる-といった小刻みなリレーが行われた

▶当時の阪神は下位に低迷していたが、野手経験のある2人の特長を生かした奇策は見ていて楽しかった。チームは勝てなくても、「松井秀喜キラー」と呼ばれた遠山の度胸満点の投球にファンは喝采を浴びせた 

▶米大リーグでは今季から、登板すると最低3人の打者と対戦するか、イニング終了まで投げることが義務化される。「遠山・葛西-」のような「一人一殺」は禁止。時間短縮が狙いだが、やるべきことは他にあるのではないか。2月1日はプロ野球がキャンプインする球春。「悪法」が輸入されないことを願う。