ボーイング赤字1000億円 737MAX費用かさむ

米ボーイングの「737MAX」=2019年12月、ワシントン州レントン(ロイター)
米ボーイングの「737MAX」=2019年12月、ワシントン州レントン(ロイター)

 米航空機大手ボーイングが29日発表した2019年10~12月期決算は、最終損益が10億1000万ドル(約1100億円)の赤字に転落した。2度の墜落事故を起こした主力機「737MAX」の運航停止に伴う補償費用などがかさんだ。前年同期は34億2400万ドルの黒字だった。

 19年10~12月期の売上高は前年同期比37%減の179億1100万ドルだった。

 運航再開に必要な米当局の承認取得時期は20年半ばごろとなる見通し。模擬飛行訓練を操縦士に別途求めるよう方針も転換した。旅行需要が高まる夏場に間に合わない可能性があり、業績回復はなお見通せない。

 737MAXは今月から生産を停止。部品メーカーでは工場従業員の一時解雇などの悪影響が広がった。各航空会社も運航便計画の大幅な見直しを余儀なくされている。(共同)

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