浪速風

NHK「心の傷を癒すということ」高評価

阪神大震災下、「心のケア」の先駆けとして活躍した精神科医を描いて18日から始まったNHK土曜ドラマ「心の傷を癒(いや)すということ」への評価がすごい。ツイッターには絶賛の声があふれている。朝日新聞は震災発生当日の17日朝刊で大きく扱ったほか、後日の夕刊やテレビ欄でも共感を込めた記事を載せた。

▶初回は在日韓国人としての出自を知った主人公の葛藤や、運命の女性との出会いが描かれた。主人公のモデルは安克昌(あん・かつまさ)医師。被災者の心の傷と向き合い、精神的な問題について産経新聞で連載してくれた。主人公を演じる柄本佑(たすく)さんの繊細な役作りには驚嘆する。まるで安医師が乗り移ったかのようである。

▶俳優陣もスタッフも安医師と被災者への厳かな敬意を持って制作したのだろう。画面には愛があふれていた。実際の安医師はがんのため39歳で亡くなる。主人公がプロポーズするときのせりふ、「100歳まで一緒に生きよ」が切なく、美しい。