プロ野球中日で俊足好打の名二塁手として活躍し、監督では1994年に巨人との「10・8決戦」を指揮した高木守道(たかぎ・もりみち)さんが17日、死去した。78歳。岐阜県出身。
県岐阜商高で59年の選抜高校野球大会で準優勝し、60年に中日入団。50盗塁をマークした63年など3度の盗塁王に輝いた。ゴールデングラブ賞(当時ダイヤモンドグラブ賞)3度、ベストナインは7度獲得した。
80年限りで引退し、86年途中に監督代行。92年から95年途中までと2012、13年の2度監督を務めた。1994年には長嶋茂雄監督が率いる首位巨人を追い上げ、ともに最終戦となった10月8日のナゴヤ球場での試合で勝った方が優勝という展開に持ち込んだ。結果は敗れたものの「10・8決戦」として今なお語り継がれている。
2006年に野球殿堂入り。通算成績は現役21年で2282試合、2274安打、236本塁打、813打点、369盗塁、打率2割7分2厘。監督では代行も含めて7シーズン、787試合で383勝379敗25分け。