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天皇、皇后両陛下が年頭に学界の第一人者から講義を受けられる恒例の「講書始(こうしょはじめ)の儀」が14日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方がご陪席。上皇ご夫妻は出席されなかった。
進講者は奈良大学の東野治之(とうのはるゆき)名誉教授(73)ら3人。「遣唐使に見る日本の対外交流」と題した東野氏の講義に、両陛下は熱心に耳を傾けられた。
ほかの進講者とテーマは、一橋大学の斎藤修名誉教授(73)の「歴史のなかの工業化」、東北大学の長谷川昭名誉教授(74)の「沈み込み帯の地震の発生メカニズムと火山の成因」。
講書始の儀は、学問奨励のため、明治時代に始まった「御講釈始(ごこうしゃくはじめ)」が由来とされる。昭和28年から現在の形式になり、人文科学、社会科学、自然科学の各分野の研究者が進講者となっている。