食体験「暗闇ごはん」 見えないからこそ発見がある

食体験「暗闇ごはん」 見えないからこそ発見がある
食体験「暗闇ごはん」 見えないからこそ発見がある
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 運ばれた料理を見て思わず「おいしそう」と言葉が出るのはよくあること。では、目隠しをして食事をすると、どんな感覚がやってきて、何を発見できるのか-。そんな実験的な食のプログラム「暗闇ごはん」を体験してみた。(津川綾子)

 「暗闇ごはん」は、東京・浅草の緑泉寺の住職、青江覚峰(かくほう)さんが考案した。

 基本の流れはこうだ。参加者は明かりを落とした部屋で、さらにアイマスクを着けて食事をとる。料理は1品ずつ、数品が供される。参加者は食べたものを想像し、その印象を周囲の人と語る。

 これまで同寺を中心に不定期で行われてきたが、今年は2月に「暗闇ごはん」(徳間書店)が出版され、東京・有楽町の多機能施設「micro FOOD&IDEA MARKET」でも開催されるなど、その取り組みに注目が集まりそうだ。

 昨年12月、同寺で催された体験会に参加した。互いに顔も見えないまま、まずは向かいに座る人と自己紹介。話していると、3分後、料理を配りました、と青江さんの声が。「いつの間に」と、あちこちでどよめきが起こる。

 1品目は小さなおちょこに入ったスープだという。説明はそこまで。後は、手探りで器を取り、味わい、食べているものが何かを探る。

 「あっ、冷たい」「ん?酸味?」「さっぱりしていますね」と、向かいに座る女性と感想を交わす。