パラ陸上女子走り幅跳び・村上清加(36) 夫と手を携え頂点目指す

 夫でボブスレー日本代表の健二さん(31)のアドバイスと、長女、希晴ちゃん(1)の笑顔に支えられて毎日、練習に汗を流す。目標は家族の応援を受け、東京パラリンピックに出場すること。夢は、障害を乗り越えた全力のジャンプを披露して「一歩踏み出す勇気」を世界中に届けることだ。

 25歳のとき、通勤途中の駅で立ちくらみを起こしホームから転落。電車にはねられ、右足を大腿(だいたい)部から切断した。事故後2カ月ほどは鏡で右足のない自分を見て「人生が終わった」と泣き続けた。しかし、「家族や周囲の人も私と同じように苦しんでいる」と気づけたことで、その後、リハビリに取り組めるようになった。

 義足アスリートのスポーツクラブ「スタートラインTokyo」を訪れたのは「一歩踏み出す勇気」があったからだ。歩く練習に1年。その後、短距離と走り幅跳びに取り組み、大会に出場するようなった。

 健二さんとの出会いは練習場所だった東京都江戸川区の陸上競技場。健二さんは元陸上選手で、2人で練習を重ねるうちに、自然に交際へと発展した。

 健二さんは現在、コーチとして練習をサポート。家ではパパの役割もしっかりと果たしてくれる、なくてはならないパートナーだ。

 平成29年に英ロンドンで開催されたパラ陸上世界選手権では走り幅跳び(切断などT42)と100メートル(同)に出場。東京パラに向けては走り幅跳び(義足T63)に絞って練習を続ける。

 大腿義足を装着しての走り幅跳びは、義足に取り付けられたバネの使い方で記録が左右される。体重があるほどバネをしならせて反発力が利用できるが、自身の体重は40キロを少し下回る程度。「筋肉をつけて体重を増やすことが課題」という。

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