箱根駅伝速報 青学大が2年ぶり5度目の総合V

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■復路6区スタート(神奈川・箱根町芦ノ湖)

 第96回東京箱根間往復大学駅伝復路は3日午前8時、往路優勝の青学大を先頭に、各校が時差スタートで箱根・芦ノ湖を続々と出発した。

 各校は当日エントリー変更で主力を投入。青学大は10区に1万メートル28分44秒の記録を持つ湯原を投入。逃げ切りを図る。

 3分22秒差で追う4位の東海大は6区に主将の館沢、9区に松尾を入れた。エース格の一人で控えだった阪口のエントリー変更はなかった。

 1万メートル27分56秒の自己ベストを持つ5位明大の阿部は7区に入った。

■小田原中継所(神奈川・小田原)

 芦ノ湖をスタート直後、東海大の館沢が東京国際大を抜き、3位に浮上。トップを走る青学大を猛追する。スタート時に3分22秒あった差を、9キロ過ぎの地点では2分24秒差にまで詰める。2位の国学院大との差も大幅に詰め、57分17秒で走破。昨年青学大の小野田が作った57分57秒の区間記録を更新した。

 一方で、青学大の谷野も下り区間でペースを上げ、トップで小田原中継所に入り、たすきを渡した。

 3年連続山下りとなった東洋大の今西は11位でスタート。早大、拓大と交わし、15キロ過ぎには1分41秒差あった創価大、その前の帝京大まで抜き、7位にジャンプアップ。館沢には及ばなかったものの、57分34秒と昨年までの区間記録を上回る好タイムで走った。

■平塚中継所(神奈川・平塚)

 小田原中継所でたすきがつながり、7区に突入。2キロ過ぎには東海大の松崎が国学院大の木付に追いつき、2人で前を追う展開となる。12キロ過ぎになると、両角監督の檄(げき)に応えて、松崎が木付を突き放して2位でたすきを渡した。

 先頭を入る青学大の中村は序盤は好ペースで飛び出したが、中盤以降徐々に差を縮められる。トップの座は守って平塚中継所に駆け込んだが、2分1秒差に縮まった。

 5位で小田原をスタートした明大の阿部は、区間記録を更新するペースで入り、12キロ過ぎで東京国際大を交わして4位に浮上。最後までペースは衰えず、1時間1分40秒で走り、2018年に青学大の林が作った1時間2分16秒の区間記録を更新。6区間連続で区間新記録が生まれた。

■戸塚中継所(横浜・戸塚)

 8区に入っても、青学大が快調に先頭をキープ。7キロ手前の地点で、2位東海大との差が2分10秒とわずかに広がる。その後は東海大の小松がペースを上げ、15キロ過ぎには2分5秒差になる。最後は2分差になったが、青学大が首位を守った。

 中位争いでも、18キロ付近で帝京大が東洋大、駒大を交わして6位にまで順位を上げた。

 熾烈なシード争いでは、7区で早大が12位から9位まで上昇。ボーダーライン上の10位を中央学院大が走るが、11位の創価大が一歩一歩差を縮める。13キロ過ぎの地点で、創価大の鈴木が前に出て10位に浮上。しかし、終盤にもう一度中央学院大が前に出た。

■鶴見中継所(横浜・鶴見)

 9区に入り、トップを走る青学大の神林が2位東海大を引き離しにかかる。9区スタート時に2分あった差は、8キロ手前にある権太坂では2分23秒差にまで開いた。ペースを崩すことなく走りきり、1時間8分13秒。区間記録には12秒及ばなかったが、見事な走りで2位東海大に3分42秒差をつけ、2年ぶりの総合優勝に向けて最終10区に突入した。

 3位だった国学院大が大ブレーキ。後ろを走っていた明大、東京国際大にも抜かれて5位に。東京国際大が3位で最終10区へと駆けだした。

 鶴見中継所では繰り上げスタートも行われ、青学大から20分以上の差が開いた日体大と日大、筑波大がたすきをつなげられなかった。

■復路ゴール(東京・大手町)

 青学大が2年ぶり5度目の総合優勝-。

 神奈川・鶴見でたすきを受けた首位、青学大の10区・湯原が快走。仲間の待つ東京・大手町へ歓喜の雄叫びを上げ、ゴールテープを切った。青学大は往路・復路も制し、10時間45分23秒の大会新記録で完全優勝を遂げた。

 2位には昨年の覇者、東海大が入った。

【総合順位】

1 青学大2 東海大3 国学院大4 帝京大5 東京国際大6 明治大7 早大8 駒大9 創価大10 東洋大(ここまで次回のシード権)11 中央学院大12 中央大13 拓大14 順天堂大15 法政大16 神奈川大17 日体大18 日本大※ 関東学生連合19 国士舘大20 筑波大

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