【時刻表は読み物です】不屈の「貴婦人」 苦難乗り越え「やまぐち号」40年(1/2ページ) - 産経ニュース

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時刻表は読み物です

不屈の「貴婦人」 苦難乗り越え「やまぐち号」40年

【時刻表は読み物です】不屈の「貴婦人」 苦難乗り越え「やまぐち号」40年
【時刻表は読み物です】不屈の「貴婦人」 苦難乗り越え「やまぐち号」40年
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 JR西日本の山口線を走る観光列車「SLやまぐち号」が誕生して昨年で40周年だった。運転開始当時から列車の先頭に立つ蒸気機関車がC57型1号機。昨年は11月24日、同僚のD51型200号機との重連運転を披露し、節目の年の通常運行を終えた。細いボイラーと大きな動輪の組み合わせによる女性的な姿から「貴婦人」の愛称で知られるSLの名機が生まれたのは昭和12年。昨年で「82歳」となった、その生涯は波瀾万丈(はらんばんじょう)そのものだ。

 「やまぐち号」が小郡(現新山口)-津和野間で走り始めたのは昭和54年8月1日。その予告が掲載された「国鉄監修 交通公社の時刻表 1979年7月号」を開いてみよう。黄色いページ「いい日旅立ち いいニュース」のトップに「今月のビッグニュースはなんといいましてもやまぐち号の指定席券の発売開始でしょう」とある。

 本文を読んでいくと「C57も整備を終わり、7月から山口線で試運転を開始」と現状を紹介。その後も指定席券が購入できる確率について、コンピューターの設定を理由に、通し乗車の小郡-津和野間よりも途中乗車の山口-津和野間で申し込んだ方が高いという「裏技」を披露するなど、読者の期待感をあおっている。国鉄がSLによる定期旅客列車を廃止してから4年足らず。いかに注目が高かったかが分かる。

 そんなC57-1。壮絶ともいえる歴史を持つ。製造直後は東日本に配属され、戦時中に空襲被害を受け、36年には羽越線で急行列車を牽引(けんいん)中に脱線転覆した。