五輪イヤー幕開け

(2)堀米雄斗 スケボー本場で開花した技の宝庫

東京五輪で注目される、スケートボードの堀米雄斗選手=20日、東京都豊島区(寺河内美奈撮影)
東京五輪で注目される、スケートボードの堀米雄斗選手=20日、東京都豊島区(寺河内美奈撮影)

 日本勢のメダルラッシュが期待されるスケートボード。東京五輪で新たに加わった競技のエースとして期待を背負う堀米雄斗(ゆうと)(XFLAG)には、競技が持つイメージとは少し違った雰囲気が漂う。

 金髪やタトゥーを入れるなど派手なファッションを好む選手が多い中で、ピアスの穴すら開けていない。「滑りの格好良さが一番大事。東京五輪でメダルを取って、格好いい映像を発表できれば理想的です」。語り口も物静かで、誇張もない。とにかく競技にストイックに向き合ってきたのが堀米だ。

 父親の影響で6歳からスケートボードに乗った。「純粋に楽しかった」という。主戦場は階段や手すりなどの障害物を利用して技を繰り出す「ストリート」。10代から国内大会で上位に食い込み、高校卒業後、米国に拠点を移した。「道端でもスケートボードに乗っている人を見かけるほどで、みんなすごくフレンドリーでした」という本場で腕を磨いた。

 スケートボードの魅力の一つは引き出しの多さ。堀米は「スケートボードは使い方が無限大なんです。いいアイデアが思いついたら本当に楽しい」と話し、技の開発にも夢中だ。空いた時間には、いろいろなスケーターの映像を見て技を考える。だから現在、温めている新技は「10個くらいある」。頭の中で描いた技を半年くらいかけて完成させ、実際の大会で披露していくのが無上の楽しみだ。

 昨シーズンは、右かかと故障の影響もあって序盤はなかなか結果を残せなかった。だが、改めて基礎から見つめ直し、技の完成度を高めたことで7月以降は復調し、8月のXゲーム米国大会男子ストリートで初優勝を飾った。「立て直せてよかった。成長できた年でした」と振り返り、「(五輪に)出場できたらメダルを全力で狙っていきたい」と決意を込める。

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