レスリング川井姉妹、獲るぞ 姉妹で金 梨紗子「沙保里さんたちのように」友香子「恩返しを」(3/5ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

レスリング川井姉妹、獲るぞ 姉妹で金 梨紗子「沙保里さんたちのように」友香子「恩返しを」

 友「母も梨紗子も泣いて、(三女の)妹も泣き出して」

 --至学館大に戻った

 梨「練習はするけど、気持ちが切り替わっていない状態でした」

 --どう切り替えた

 梨「それがあまり分からなくて。友香子を見ていてなのか、6月に試合をするまでに思っている以上に自分のことを応援してくださる方が多いことに気づきました。徐々にだったと思います」

 --お母さんから「これを経験できるのはあなたしかいない」と言われた

 梨「リオ五輪で優勝しての注目のされ方なので、4年前の梨紗子だったらこんな注目はされていないよと言われました。これをできるのは五輪で優勝した梨紗子とレスリングを続けてくれている馨さんがいるからなんだよと言われて。確かにそうだな、と。誰もが経験できることではない」

 --友香子さんは梨紗子さんを見て、前向きになっていくのが分かった

 友「ちょっとずつ気持ちが前に向かっているなと見ていて分かって、気づいたら6月で」

 梨「早かったね、本当に」

 --6月の全日本選抜選手権で伊調選手にリベンジした

 梨「12月に負けたとき、自分のやりたいことをやる勇気がなかった。馨さんは守りが強いので、思い切って技を仕掛ける勇気がなく終わっちゃった。6月は出し切りたいと思った。だから6月は、勝てたこと以上に勇気を出せた自分がうれしかったです」

 --自信もあった

 梨「自信というより、もう崖っぷち、負けたら終わりだったので」

 --友香子さんも試合を見ていた

 友「すごくて、びっくりしました。めっちゃタックルに入るし、半年前と全然違いました」

 --伊調選手との世界選手権代表決定プレーオフでも勝った

 梨「6月に勇気を持ってできたから、その気持ちをいかに持続させるかがテーマでした。プレーオフは『無』。何も感情がないみたいな感じでした」

 --あの試合、返し技の「クオーターネルソンホールド」が決まった

 梨「最初に私がタックルを仕掛けたのに対して、馨さんがカウンターでタックルに入ってきて、さらにそれをカウンターした。カウンターのカウンター。あの技も練習でしかやったことがなくて、試合で一回もやったことがなかった。自然と出ました。練習通りの試合だったのかな」

 --プレーオフは友香子さんがセコンドについた

 友「あんまり記憶がないです。梨紗子より緊張していたから(笑)」

 --試合前、好きな歌手、倖田來未さんの曲を聴いていた

 梨「毎日の練習前は絶対に聞いています。移動でも聞きます」

 --友香子さんは

 友「私も毎日です。練習前も」

 --試合前に必ず聴く曲は

 梨「わりと新曲が出たらそれを。聴くと戦闘モードになる(笑)」

 友「その曲ごとに試合のことを思い出します」

 --プレーオフのときは「Eh Yo」という曲

 友「試合が終わってシャワー室からめっちゃでかい音量の『Eh Yo』が聞こえてきた」

 梨「試合が終わっても戦闘モード(笑)」

 --五輪代表を決めた9月の世界選手権。友香子さんは3回戦で負けた

 友「負けた瞬間はもう終わったなと。相手が決勝まで行ってくれる(敗れた相手が決勝に進むと敗者復活戦に回れる)と思わなかったので」

 --試合の入り方、組み立ては

 友「4月のアジア選手権でも負けた相手(キルギス選手、世界選手権では優勝)。最初はリードしていたけど、どうしても点をたくさん取って安心したい気持ちが出て、技がしっかり決まりきらず、中途半端にいった気持ちの弱い部分が出ました」

 梨「私も会場に行って、友香子と母が泣いていて、それ見て涙が出てきて。私が12月に負けて落ち込んだときに友香子が練習を黙々とやって勇気づけてくれたことを、今度は逆にしなきゃと切り替えた」

 --梨紗子さんの決勝(中国の栄寧寧に9-6で勝利)を友香子さんはどう見ていた

 友「ああ優勝したな、みたいな」

 梨「人ごとやん(笑)。明日は友香子の番だからねと言った覚えがあります」

 --敗者復活戦に回り、3位決定戦で勝って銅メダルを取ったときは

 梨「友香子が3位決定戦で勝って、『あ、(姉妹での五輪代表が)叶った!』みたいな」

 友「しばらくは受け入れられなかった。夢かな、と。ネットニュースで見て、本当だったんだ、と(笑)。うちらオリンピック選手だよって梨紗子に言いました」

 --2人で五輪を目指すと決めたのはいつ

 友「リオ五輪で金メダルを取ったあとの報告合宿でした。新潟・十日町の桜花レスリング道場です」